第1話「哀しきグリズリー」は、旧友に逢いに訪れたアラスカで、頻発する人食い熊の被害に隠された事件を解き明かす物語。
第2話「天空の殺意」は、アラスカに続いて世界遺産を堪能しようと訪れた知床で、トレイルランニング大会の最中に発生した事件に積極的に巻き込まれる物語。小さな悪意が思いがけない連鎖となって大きな事件となるという、らしい展開。
両篇とも大自然が作る、ゆるやかな密室ものでした。
ラベル:碇卯人
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止められて止まるなら、恋しいという言葉には足りない。人を思うとは、そういうことなのだ (p325) 「ふろうふし」シリーズ第16弾は、長崎屋の主人、藤兵衛が倒れ、若だんなと妖たちが藤兵衛を助けるべく奮闘する連作短篇集。「とるとだす」「しんのいみ」「ばけねこつき」「長崎屋の主が死んだ」「ふろうふし」の各話タイトルだけみても、死が控える人と、悠久の時を生きる妖との関係性を明示しているように思えます。