
日本文学100年の名作 第7巻 1974-1983 公然の秘密 (新潮文庫) - 紀, 池内, 哲夫, 松田, 三郎, 川本
【関連作品紹介】
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
開いてるほうは、開いてないほうより大きい範囲、すべてを受け止める。不等号っていうのはそういう記号だと、俺は思うぜ (p145)
(私と彼氏の不等式)
数学好きにとってカジノは、遊園地みたいなところです。右を向いても左を向いても、確率や期待値で溢れてるんですから (p232)レピュニット数を扱う「1を並べよ、並べよ1を」、不等式の計算ルールが肝の「私と彼氏の不等式」、組み合わせをテーマとする「新宿恐竜大戦争」、マーチンゲール法を紹介する「恋人たちの赤と黒」の4篇を収録。半分が恋愛絡みの第11弾でした。
(恋人たちの赤と黒)
優しくできたのは、他人事だったから―― (p84)
(冬空トランク)
たったひとつの事実は、無数の〝真実〟〝見解〟〝推測〟の中に埋もれてしまう。 (p410)樋口真由〝消失〟シリーズ第3弾。「モザイクとフェリスウィール」「冬空トランス」「夏風邪とキス以上のこと」「わがままなボーナストラック」の4篇収録の中短篇集。ミステリよりも青春の度合いが強いかな。作中で語られているように、真由の高校時代の事件としては完結作だろう。時系列では前後しますが、愉しむには刊行順に読んでもらいたいシリーズです。
(わがままなボーナストラック)