2016年03月01日

2016年2月の読書メーターまとめ

2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3669ページ
ナイス数:86ナイス

遺跡発掘師は笑わない 出雲王のみささぎ (角川文庫)遺跡発掘師は笑わない 出雲王のみささぎ (角川文庫)感想
おまえが掘り出すものは、遠い過去と現在を結び付ける。途切れた時間を繋ぐ力があるんだ ―― 若き天才発掘師・西原無量を主人公とするシリーズ2冊目。出雲を舞台に、建国神話から戦後のGHQ占領統治に自称天皇までの壮大な歴史に、旧家の因習が絡むサスペンス。地道な遺跡発掘についての部分がやや薄めなのは残念ですが、永倉萌絵のみならず、相良忍も引き続き登場で、キャラ小説としては安定した読み応えでした。差出人「JK」の英文メールという謎を残しての終幕なので、次作にも期待したいと思います。
読了日:2月6日 著者:桑原水菜
七色いんこ (5) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)七色いんこ (5) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)感想
わたしはここでは 鍬潟陽介ではなく まったく赤の他人に なることができた のだ | かんじんなのは いつも役者は お客の仲間で みかただということだ |ときによっては芝居は 武器になるんだ 小説がペンで 悪事をあばくように 役者はステージの上で 戦うんだという ことをおぼえとけ ∥ 「結婚申込」「作者を探す六人の登場人物」「オセロ」「十一ぴきのネコ」「終幕」「タマサブローの大冒険」収録。完結
読了日:2月7日 著者:手塚治虫
NHKまんがで読む古典〈3〉源氏物語・伊勢物語 (ホーム社漫画文庫)NHKまんがで読む古典〈3〉源氏物語・伊勢物語 (ホーム社漫画文庫)感想
彼は 生涯のうちに 数多くの愛を得たが 本当に欲しいものは 得られぬままだった…(源氏物語「前語り」) | つひに行く道とはかねて聞きしかど きのふけふとは思はざりしを(伊勢物語「つひにゆく道」)
読了日:2月9日 著者:鳥羽笙子,細村誠
凹村戦争 (ハヤカワ文庫 JA ニ 2-1)凹村戦争 (ハヤカワ文庫 JA ニ 2-1)感想
これは戦争じゃない。 戦争じゃなくて、もっと……。 もっとテキトーな何か……。 ∥ 西島大介さん初読みと思っていたけど、大塚英志さん『試作品神話』のイラストの方だった
読了日:2月11日 著者:西島大介
ジグβは神ですか JIG β KNOWS HEAVEN (講談社文庫)ジグβは神ですか JIG β KNOWS HEAVEN (講談社文庫)感想
異常なんでものは、存在しない。あるとしたら、みんながそれぞれ異常を持っている。あるいは、ほとんどの人間は異常だ。異常を平均したものが常識という幻想だといっても良い ―― 前作から2年以上の歳月が経過した、Gシリーズ8作目。いよいよ真賀田四季の存在もビジュアル化しはじめたようです。壮大なミステリシリーズの主題は人間の基本的な有り様の話なのかもしれません。とりあえず赤柳初朗が水野涼子へと姿を変えたため、脳内映像化がますますあやふやになりました。はたして赤柳=水野=誰?なんでしょうね。
読了日:2月11日 著者:森博嗣
刑事ドラマを100倍楽しむ ホントの警察 (宝島SUGOI文庫)刑事ドラマを100倍楽しむ ホントの警察 (宝島SUGOI文庫)感想
タイトルのようにドラマを楽しむためならば、本書とは違う構成、切り口であったほうが面白かったように思う。とりあえず“擦れるゴマは、とにかく擦る。それで昇進が約束され、居心地のいい職場に居続けられるならヨシ。”という心理の警察官に、“治安維持の舵取りをする警察に取って、職務質問はいかに大きな存在かを物語る施策の数々。街で見かけたら、温かい視線を送ってほしい。”ってのはムリです。
読了日:2月13日 著者:別冊宝島編集部
ほっとする言葉55―不思議なくらい元気が湧く!1日24時間「ご機嫌」の法則 (王様文庫)ほっとする言葉55―不思議なくらい元気が湧く!1日24時間「ご機嫌」の法則 (王様文庫)感想
才能の差は小さい 努力の差は大きい ―― 癒される言葉と写真
読了日:2月14日 著者:スマイルファクトリー
スカーレット・ウィザード〈1〉 (中公文庫)スカーレット・ウィザード〈1〉 (中公文庫)感想
「不謹慎なようだがな、海賊。どうあがいたところで命を狙われるなら楽しんだほうが得だと、わたしは思うんだ」 ―― 海賊王の異名を持つ一匹狼のケリーと、全宇宙のエネルギーと情報を支配する巨大財閥クーアの総帥ジャスミン。追いかけっこの末に結婚した「怪獣夫婦」のスペース・オペラ。さすがのリーダビリティ―で、一気に読んでしまいました。続けて積読の2巻目に。
読了日:2月17日 著者:茅田砂胡
スカーレット・ウィザード2 (中公文庫)スカーレット・ウィザード2 (中公文庫)感想
口説いておきながらこんなことを言うのは何だが、そこまでの変態だとは思わなかった ―― 行方不明となった輸送船を探すために飛び出したクインビーの暴走と、「妻」を助けるべく奇蹟を起こすケリーの技量に、シリーズ2作目も一気読みでした。今作の肝は、女王の妊娠。ジャスミンの、生き急いでいるように見える発言や、ケリーの子を産みたいという意志の大本にあるものが何なのかが気になりました。
読了日:2月20日 著者:茅田砂胡
陽あたり良好! (1) (小学館文庫)陽あたり良好! (1) (小学館文庫)感想
ここを 舞台にして 岸本かすみ主演の 青春ドラマが 三年間にわたって くりひろげされるのだ 後になり 振り返って この校舎を見たとき 心が安らぐような そんな存在になるように 思い出にのこる 場面はひとつでも 多く 後悔は できる限り 少なく―― そんな三年間で ありますように…… ∥ お天気キャスタの森田さんによる巻末エッセイは、何の前触れもなくネタ割れするので要注意です
読了日:2月20日 著者:あだち充
金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲 (角川文庫)金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲 (角川文庫)感想
じっちゃんを手にかけて!(ナマ猫邸事件) ―― 金田一耕助が登場するもののほか、さまざまな趣向を凝らしたオマージュアンソロジー。「陰摩羅鬼の瑕」抜粋改稿の京極夏彦さん「無題」、有栖川有栖さん「キンダイチ先生の推理」、小川勝己さん「愛の遠近法的倒錯」、「黒猫邸事件」をパロディ化した北森鴻さん「ナマ猫邸事件」、「幽霊座」のその後を描いた栗本薫さん「月光座」、柴田よしきさん「鳥野辺の午後」、菅浩江さん「雪花 散り花」、服部まゆみさん「松竹梅」、赤川次郎さん「闇夜にカラスが散歩する」の9作収録。
読了日:2月24日 著者:赤川次郎,有栖川有栖,小川勝己,京極夏彦,柴田よしき,服部まゆみ,菅浩江,栗本薫,北森鴻
薔薇十字叢書 桟敷童の誕 (富士見L文庫)薔薇十字叢書 桟敷童の誕 (富士見L文庫)感想
生きている限り毎日毎日結果しかないのだ。昨日も明日もどうでもいい。すべては今日だ。そして今だ。今、善であるか。今、正義であるのか。それだけだ ―― 薔薇十字叢書4冊目。寒天の膜の裡でもがく作家を巻き込み、傍若無人な探偵が、桟敷わらしの事件を仕切る。京極堂の幕引きは、「憑き物がいない」事件だけに、台詞が少なめであっさり。関口と中禅寺や榎木津、木場修との関係の描写に、著者の関口愛を感じた一冊でした。
読了日:2月29日 著者:佐々木禎子

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posted by 千木良 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録(まとめ) | 更新情報をチェックする
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