2017年02月25日

異人館画廊 幻想庭園と罠のある風景(谷瑞恵)


「どんなイメージにも、裏と表があるものよ。ウロボロスの蛇が象徴するように、頭と尾はつながっている。始まりと終わり、破壊と再生、愛と憎悪が地続きなのは真理だわ」

「まずは自分の望みを認めろ。でないと、本当にほしいものは手に入らない。心底ほしいと願わないとな」

絵は、ああしろこうしろと命令するわけじゃない。その人の心にある芯に触れて、どうしようもなく衝き動かすものよ。

 「図像学(イコノグラフィー)」を扱う“美術ミステリ”第3弾。「農民画家」ブリューゲルのコレクター一家にまつわる事件。本編のミステリは2時間ドラマ的で一気に読めました。今回は図像術による悪意や衝動がメインになっています。
 千景に関しては、父・伸郎の間接的な登場で、両親との問題も少しだけ明らかにされています。透磨とのもどかしい関係は相変わらずも徐々に距離は近づいているようですね。




ラベル:谷瑞恵
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