2017年06月10日

遺跡発掘師は笑わない 悪路王の左手(桑原水菜)


過去の人々のためにも今の人々のためにも、真実を残す。そのために考古学は存在しているんじゃないですか (p176)

歴史を語るものは、紙の上の字だけとは限らない
 …―… 
土に埋まってた物言わぬ物が、語ることは、たくさんある (p231)


「あーちょっとちょっとちょっと! そこの男子ふたり! 距離が近い近い!」 (p235)

史料だけじゃない。いつもいつも目にしておきながら、なくしてからじゃないとわからない大事なものが、住んでる町には必ずある。きっと、そういうことって、よその土地の話なんかじゃない。自分の町の話なんだろうな (p263)

 若き天才発掘師・西原無量を主人公とするシリーズ5冊目は「悪路王の右手」の後編。“復興と発掘調査のジレンマ”を語った前作に比べ、今作は、まるで2時間ドラマな展開でした。舞台は震災復興中の東北・岩手から東アジアへ、時代も平安時代にとどまらず、幕末・明治へと壮大なものとなっています。いよいよ“JK”も姿を見せ、次作への期待の高まる終幕でした。



【関連本】



ラベル:桑原水菜
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