2017年08月05日

うれしい悲鳴をあげてくれ(いしわたり淳治)


人が「熱く語る」ときの内容なんて、ほとんどが嘘なんである。雄弁に語る、それはイコール自分で自分を演出しているだけ、というケースが多い。 (p130)

「自分から何かアクションを起こすときは、第一印象を終わらせてからでないといけない」 (p141)

数字や言葉といった「便利すぎる道具」に頼りすぎていては、人は大切なものを見失ってしまうのかもしれない。そもそも「真実」の前では、あらゆる道具は力を失うように世界は出来ているのかもしれない。 (p170)

地球上で唯一、進化をやめてしまった生き物が、人間だね (p206)

よく世間知らずな人というのがいるけれど、それは情報収集能力や情報処理能力の欠如した人のことだろうと思う。 (p286)

本当かどうかなんてどうでもいい。いつも僕らが探しているのは、いや、世界中のみんなが探しているのは少しのファンタジー、明るい幻想、なんだから。 (p291)

 「関ジャム」でよく見かける作詞家・音楽プロデューサーの、バンド「SUPERCAR」時代からロッキング・オン・ジャパン誌の連載した『Opportunity & Spirit』をまとめた小説とエッセイ集。
 エッセイ集だと思って読んだため、小説には違和感を覚えたが、エッセイも含め全体にシュールでアイロニカルな視点が見え隠れする文章に感じられました。「言葉」を生業にする著者だけあって、心に引っかかるようなフレーズが至る所に散りばめられています。



【単行本】


posted by 千木良 at 23:00| Comment(0) | 読書記録|93日本文学小説・物語 | 更新情報をチェックする
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