2017年09月01日

2017年8月の読書メーターまとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:5350
ナイス数:143

校閲ガール ア・ラ・モード (角川文庫)校閲ガール ア・ラ・モード (角川文庫)感想
どんな人もだいだいは自分の育ってきたレールの上から見える景色しか見ないものだ。そこから先は自分なりに想像して着地点を見つけるしかない。 ―― 出版社の校閲部を舞台にしたお仕事エンタメ第2弾は、主人公の河野悦子の周りの人たちに焦点を当てた短編集。ドラマで視聴済の内容だったこともあり、サクサクっと読了です。「~ガールなんだかボーイなんだか・米岡」は印象深く、著者らしい1編だと思いました。それにしても『かたくなる』論議は失笑でした。反義語で考えるのは重要ですね。茶谷怜花さんが描く「おまけマンガ」も掲載です。
読了日:08月01日 著者:宮木 あや子
うれしい悲鳴をあげてくれ (ちくま文庫)うれしい悲鳴をあげてくれ (ちくま文庫)感想
地球上で唯一、進化をやめてしまった生き物が、人間だね ―― 「関ジャム」でよく見かける作詞家・音楽プロデューサーの、バンド「SUPERCAR」時代からロッキング・オン・ジャパン誌の連載した『Opportunity & Spirit』をまとめた小説とエッセイ集。エッセイ集だと思って読んだため、小説には違和感を覚えたが、エッセイも含め全体にシュールでアイロニカルな視点が見え隠れする文章に感じられました。「言葉」を生業にする著者だけあって、心に引っかかるようなフレーズが至る所に散りばめられています。
読了日:08月05日 著者:いしわたり 淳治
([ふ]7-1)全員少年探偵団 (ポプラ文庫)([ふ]7-1)全員少年探偵団 (ポプラ文庫)感想
子どもでも、おとなでも、少年探偵団がすきで、こまっている人を助けたいなら、だれだって少年探偵団ですよ。 ―― 少年探偵団オマージュ作品第2弾。本家の設定そのままに、空気感や語り口までコピーしながら、携帯電話やインターネットが普通に登場するため、なんだか不思議な読後感でした。「警察は、もう何十年も前から、二十面相の指紋も、本名も、ほんとうの顔の写真も、持っているんだ。何度もつかまえているからね」には、ただただ脱力してしまいました。 ―― しかし君につかまって、それでわたしの冒険がおわったことはないのだ。
読了日:08月06日 著者:藤谷 治
QED ~flumen~ ホームズの真実 (講談社文庫)QED ~flumen~ ホームズの真実 (講談社文庫)感想
人の思いや気持ちは、常に物語を作る。そこには、フィクションもノンフィクションもありません。 ―― 『ベイカー街の問題』から7年後。再びシャーロキアンが関わる事件。『ホームズ譚』のみならず、『源氏物語』を織り交ぜて、虚実綯交ぜにした崇と緑川友紀子の騙りに、久しぶりにQEDの世界に浸らせてもらいました。シリーズ完結記念として「QEDパーフェクトガイドブック」が収録されていますが、今後もventusuやflumenがあることを期待したくなりました。巻末には特別書き下ろし『二次会はカル・デ・サック』も収録。
読了日:08月06日 著者:高田 崇史
僕たちの好きなシャーロック・ホームズ (宝島SUGOI文庫)僕たちの好きなシャーロック・ホームズ (宝島SUGOI文庫)感想
W・S・ベアリング=グールドの研究・発表による時系列順を基本に、『グロリア・スコット号』から『最後の挨拶』まで正典60編を紹介。各編にはストーリーや読みどころのほか、初出や原題といったデータ、事件現場のビジュアル・イラスト、名言なども掲載されています。その他、人物や小道具の紹介のほか、「ジェレミー・ホームズ」や『ストランド』について、コナン・ドイルの生涯、「経外典」と呼ばれるホームズ外伝、またホームズ・パロディなど、ホームズ譚をより楽しむための特集も。総監修は北原尚彦さん。
読了日:08月06日 著者:
それから―コミック版 (MANGA BUNGOシリーズ)それから―コミック版 (MANGA BUNGOシリーズ)感想
僕の存在には あなたが必要だ
読了日:08月06日 著者:夏目 漱石,富沢 みどり
GOSICK VII ゴシック・薔薇色の人生 (角川文庫)GOSICK VII ゴシック・薔薇色の人生 (角川文庫)感想
運命とは、誰かと共有するものだ。悲しいことも、うれしいことも、過去も、未来も……。なにもかも、もう君ひとりのものじゃないんだ。 ―― 舞台は、2度目の嵐が刻々と近づく1924年、クリスマス直前のソヴレム。10年前に起きたソヴュール王国最大の謎、王妃ココ=ローズ殺人事件に挑むヴィクトリカと一弥。シリーズ完結に向けて、主要な人物が登場し、散りばめられてきた伏線をも再度確認させる物語となっています。
読了日:08月10日 著者:桜庭 一樹
ぶらぶらヂンヂン古書の旅 (文春文庫)ぶらぶらヂンヂン古書の旅 (文春文庫)感想
電車に乗って家が近づくにつれ、得体の知れないヨロコビがこみ上げてくる。今日も一日、古本で遊べてよかったなあ、という思いである。いつもそうなのだ。乏しい収穫に肩を落とし、よれよれになって家路をたどっているときでも、そんな気分に襲われ、ぼくはなにかから救われるのだ。 ―― 当時オンライン古書店店主であった著者の、全国古書店巡りの旅エッセイ。本棚探偵にも登場する「たもかぶ」が、こちらも登場。比較すると蒐集家と古書店主との立場の違いが見えて面白いです。山形庄内を旅する「文庫化記念おまけの旅」も収録。
読了日:08月12日 著者:北尾 トロ
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川スニーカー文庫)打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川スニーカー文庫)感想
「あたしと典道君は駆け落ちしてるんだよ。あたしにはママのビッチな血が流れているんだから」 ―― 2017年8月18日公開される新房昭之総監督の同名アニメ映画の原作小説。脚本を手がけた映画監督の大根仁さんの著作。要所要所で映画の脚本が挿入される構成となっています。あとがきも語られていますが、映像補完で読むとより味わえそうです。1993年にフジテレビで放送され、岩井俊二監督の出世作となったテレビドラマが原作なので、世代によって受ける印象に大きな違いがでるのではないでしょうか。
読了日:08月12日 著者:大根 仁
杉下右京のアリバイ (朝日文庫)杉下右京のアリバイ (朝日文庫)感想
杉下右京のキャラクターを使ったオリジナル中篇2篇。テーマはアリバイ。第1話「奇術師の罠」は、オリンピックを控えたロンドンを舞台に、150キロ離れた場所で舞台に立っていた奇術師のアリバイ崩し。文面から推理するには情報不足の感が否めないのが残念でした。第2話「シリアルキラーY」は、香港に舞台を移し、連続猟奇殺人事件の容疑者射殺の現場を目撃した右京が、現地の女性警察官ビビアンと捜査に乗り出す物語。笛吹悦子に出会ったエピソードにも触れられています。両篇とも甲斐亨に出会う《シーズン11》直前の事件になるようです。
読了日:08月15日 著者:碇 卯人
ある夏の日の…―他(新耳袋より) (MF文庫)ある夏の日の…―他(新耳袋より) (MF文庫)感想
木原浩勝、中山市朗の「新耳袋」を原作に、佐伯かよの「ある夏の日の…」、永久保貴一「形見」、大沢美月「人形」、佐々木泉「雪行灯」「お弁当狐」、伊藤潤二「ミミの怪談」、黒川晋「勝れる宝」、神谷和都「真夜中の訪問者」、天草あむ「バスルーム」「姉の人形」、川村真弓美「赤い訪問者」、カミヤタエコ「悪戯」「畳染」、赤津みずは「渡り廊下の女」、大槻保彦「異界からの客人」、柳野千「濡女」、片山さおこ「毛浪」「覗き顔」、ぺるそな「斜めの男」、杉原那月「黒百足」「湖面」、新東礼奈「さとり」と作画17人全23編を収録(敬称略)
読了日:08月15日 著者:木原 浩勝,中山 市朗,佐伯 かよの
日本の妖怪 (宝島SUGOI文庫)日本の妖怪 (宝島SUGOI文庫)感想
日本の妖怪を、時代で3期に分け、「いにしえ」12種、「中世」は百鬼夜行絵巻から25種、付喪神絵巻の付喪神たち、伝統芸能で有名な8種、そして「江戸」30種を、豊富な図版を交えて詳解。カラーの口絵も充実した一冊。監修は国際日本文化研究センター所長の小松和彦さんと國學院大學文学部助教の飯倉義之さん。
読了日:08月16日 著者:
筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 (宝島社文庫)筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 (宝島社文庫)感想
どうしてそれができるか説明もできない。わかるものはわかるし、外れないだけだ ―― 眉目秀麗で毒舌な大学一の変人・東雲清一郎と平凡な(純真で猪突猛進な)女子大生・近藤美咲とのツンデレな関係を愉しむキャラミステリ。主人公らが通うFラン大学生のクズっぷりはイタいのですが、筆跡鑑定をはじめ、書道や文字に関する雑学は興味深く、また清一郎の毒舌や、美咲との掛け合いも魅力的で読み易かったです。 ―― 【『筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。』献本プレゼントキャンペーン】で頂きました。ありがとうございました
読了日:08月16日 著者:谷 春慶
ここはボツコニアン 4 ほらホラHorrorの村 (集英社文庫)ここはボツコニアン 4 ほらホラHorrorの村 (集英社文庫)感想

「作者ものんびり構えてンじゃないわよ! みんなあんたのせいじゃない!」 ―― “ボツ”になったゲームネタが集まってできた、できそこないの世界〈ボツコニアン〉を舞台に、世界を良くするために選ばれた「長靴の戦士」ピノとピピを主人公とした“メタ”ファンタジー小説の第4弾。前巻に続くホラーゲームのちょいエロ世界をクリアして第2の鍵を入手し、続くはサブ・イベント経由でSFのボツ世界。こちらはかなりの脱力系。次巻で完結のはずだか、6冊の『伝道の書』を無事に見つけるだけの紙幅が残されているのかなぁ??
読了日:08月19日 著者:宮部 みゆき
図説 日本妖怪大全 (講談社+α文庫)図説 日本妖怪大全 (講談社+α文庫)感想
425の妖怪を、妖怪画とともに解説した「妖怪事典」。Mobage [ゲゲゲの鬼太郎 妖怪横丁] のお供に。
読了日:08月22日 著者:水木 しげる
改訂・携帯版 日本妖怪大事典 (角川文庫)改訂・携帯版 日本妖怪大事典 (角川文庫)感想
日本の文献に登場する1602の妖怪を解説した「妖怪事典」、水木しげるさんの妖怪画357点も掲載。Mobage [ゲゲゲの鬼太郎 妖怪横丁] のお供に。
読了日:08月22日 著者:
探偵ガリレオ (文春文庫)探偵ガリレオ (文春文庫)感想
科学者は常に開拓者といえる。研究室にこもって考え事ばかりしてるのが科学者だと思ったら、大きな誤解だぜ(壊死る) ―― 福山雅治さん主演のテレビドラマで知られる連作ミステリのシリーズ第一作。「燃える」「転写る」「壊死る」「爆ぜる」「離脱る」の5篇収録。解説は、作者が主人公のイメージとした俳優・佐野史郎さん。相違点は多いものの、視聴済のドラマイメージで脳内再生されたためか、大変読み易かったです。
読了日:08月24日 著者:東野 圭吾

読書メーター

posted by 千木良 at 00:00| Comment(0) | 読書記録(まとめ) | 更新情報をチェックする
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