2017年09月22日

凍える牙(乃南アサ)


「所詮、真実なんてえものは、分からねえまんまだ。どんなヤマを追いかけたって、ホシと一対一で向き合ったって、それらしい話を聞くことは出来ても、それが本当かどうかなんてことは、当事者にしか分からねえ」 (p253)

ただ、悲しむためだけ、傷つくためだけかもしれないけど、でも、生きてる――。 (p397)

 深夜のファミレスで突然炎上し焼死した男に残された獣の咬傷。やがて、同じ獣による咬殺事件が続発し…、第115回直木賞受賞の警察小説。男社会の警察を舞台に、女性刑事・音道貴子が直面するミソジニーとの孤独な闘いが描かれています。相棒となった中年の男性刑事・滝沢保の視点での描写もよかったです。物語の山場でもある、ウルフドックと音道の疾走シーンは、犬への憧憬が強すぎてオイラには興醒めでしたが、リーダビリティの高いサスペンスでした。



【単行本】



【映像化作品】


ラベル:乃南アサ 安原顯
posted by 千木良 at 23:00| Comment(0) | 読書記録|93日本文学小説・物語 | 更新情報をチェックする
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