2017年10月13日

ヴァルプルギスの火祭(三門鉄狼)


「真相というのはね、関口君。いくつもある中から選び出すものだよ。関わった人人にとって、もっとも良いと思えるものをね」 (p162)

「やっぱり、どこか野暮だよ、西洋の化け物は」 (p265)

「どんな人間も、自分の主観以外でものを見ることなどできない。どんなに近しい相手でも、まったく同じ世界を共有することなどできないんだ。君と僕の世界など、存在しない。あるのは君の世界と僕の世界、そしてそれを取り巻くただ在るだけの世界だ」 (p270)

 〈薔薇十字叢書〉7冊目の読了。あのキャラクターの子孫たちが織りなす“ありえたかもしれない”パラレルストーリー!とのことで、作家の孫・関口辰哉、古本屋の孫・中禅寺秋穂、探偵の孫・榎木津玲華を主人公に、事件に関わるのも陰摩羅鬼の瑕の由良一族、そのほかの人々も本家の世界との繋がりを意識し設定されています。キャラクタはラノベらしい僕っ子やツンデレ幼女ですが、物語は本家の構造をも忠実になぞった作品で、期待以上に愉しめました。最後には本家の京極堂も登場します。


posted by 千木良 at 23:00| Comment(0) | 読書記録|93日本文学小説・物語 | 更新情報をチェックする
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