2018年06月23日

かたづの!(中島京子)


いくさでいちばん重要なのは、戦をやらないことです。 (p22)

神々の戯れたまふ明仄の 雲居に浮かぶ湖の城 (p346)

――何でもいいから叩けるものを叩くということをせぬうちは、叩きたいという気持ちはいつまでも燻って、消し炭のようにすぐに火がついてしまう。そういうものかもしれませんぞ―― (p432)

あなたを呑みこもうとする禍が降ってきたときには、ただただそれに身をゆだねてしまわずに、知恵を絞って考えてください。禍に呑みこまれずに抗おうという強い思いがあれば、必ず、向かうべき道が見えてくるものです。だいじなのは、あきらめないことです (p454)

 八戸南部氏のおんな城主(21代当主)・清心尼の生涯を描く歴史小説。「羚羊の角」を語り手に配し、遠野ゆかりの「河童」や絵から抜け出した「ぺりかん」やらも登場する、ファンタジー色の強い物語でした。
 第3回河合隼雄物語賞、第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞、第28回柴田錬三郎賞受賞作。



ラベル:池上冬樹
posted by 千木良 at 23:00| Comment(0) | 読書記録|93日本文学小説・物語 | 更新情報をチェックする
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