2018年10月11日

ユートピア(湊かなえ)



日本人は何か特別なもの、プラスアルファに価値を求め、外国人は元ある姿、ゼロに価値を見出す。 (p29)


ユートピアを求める人は、自分の不運を土地のせいにして、ここではないどこかを探しているだけだ。永遠にさまよい続けていればいい。 (p345)

 地方の商店街の老舗仏具店の嫁・菜々子、芸術家として移住してきた陶芸家・すみれ、夫の転勤により社宅住まいをしている・光稀。海辺の町で出会い、ボランティア基金「クララの翼」を設立した3人の女性の視点で描かれる心理ミステリ。
 著者らしい人間のドロドロとした内面心理の描写と些細な悪意や妬みが思わぬ展開を見せるストーリーで、最後まで愉しめました。
 第29回山本周五郎賞受賞作。



posted by 千木良 at 23:00| Comment(0) | 読書記録|93日本文学小説・物語 | 更新情報をチェックする
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