たったの一時間半で世界が一変したのだ。 (p128)
これはね、葉村君。体質なんだよ。危険で奇怪な事件にばかり引き寄せられるという、呪いにも似た私の体質。 (p241)
全くもって「想像だにしなかった事態」の衝撃と昂揚感とで一気読みでした。〈現実にはないもの〉が生み出すクローズド・サークルに、ワトソン役を語り部に2人の名探偵を配し、ミステリ談義を織り込むメタ感と、内容てんこ盛りです。
第27回鮎川哲也賞、「このミス!」「週刊文春」「本格ミステリ」の各ミステリランキング1位、第18回本格ミステリ大賞受賞の著者デビュー作。
【単行本】
【シリーズ作】