むかつくのも、惹かれている証拠だよ。本当にかかわりたくない人には、無関心になるものだろう? (p173)
たったひとつの、小さな出来事がきっかけになって未来が変わるのは、図像術に限らない。けれど、どうしてそんな些細なことが大きく将来を変えてしまうのか、答えられる人はいないだろう。 (p209)
「図像学(イコノグラフィー)」を扱う“美術ミステリ”の第5弾。鈴蘭学園美術部で起きた、図像術とのにつながりが感じられる事件に千景が潜入調査を決行する青春学園テイストな一作。終盤には千景が記憶を失った事件に触れる記述も増え、次巻への期待も高まりました。
ラベル:谷瑞恵