2017年04月12日

【受賞】2017年本屋大賞に恩田陸さん『蜜蜂と遠雷』



 「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2017年本屋大賞」(本屋大賞実行委員会)の発表会が2017年4月11日、東京都港区の明治記念館で開かれ、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)が大賞に選ばれた。

 国際コンクールに出場するピアニストたちの青春群像を描いた同作は、第156回直木賞にも選ばれており、本屋大賞初の直木賞との「2冠」受賞となった。また、恩田さんは第2回本屋大賞の『夜のピクニック』に続き、同賞初となる2度目の受賞となった。

 恩田さんは、1964年10月25日生まれ。宮城県仙台市出身。早稲田大学卒。第3回ファンタジーノベル大賞の候補作となった『六番目の小夜子』で92年にデビュー。『夜のピクニック』(新潮社)では第26回吉川英治文学新人賞も受賞した。

 また第6回翻訳小説部門1位にはトーン・テレヘンさん著、長山さきさん訳『ハリネズミの願い』(新潮社)が選ばれた。

 14回目となる今回の本屋大賞は2015年12月1日から2016年11月30日に刊行された日本の小説が対象で、一次投票では全国446書店の書店員564人、二次投票には288書店346人の投票があった。



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 「2017年本屋大賞」順位一覧

 大賞 『蜜蜂と遠雷』恩田陸(幻冬舎)

 2位 『みかづき』森絵都(集英社)

 3位 『罪の声』塩田武士(講談社)

 4位 『ツバキ文具店』小川糸(幻冬舎)

 5位 『桜風堂ものがたり』村山早紀(PHP研究所)

 6位 『暗幕のゲルニカ』原田マハ(新潮社)

 7位 『i』西加奈子(ポプラ社)

 8位 『夜行』森見登美彦(小学館)

 9位 『コンビニ人間』村田沙耶香(文藝春秋)

 10位 『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和(サンマーク出版)


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2017年04月05日

【訃報】詩人の大岡信さん死去


 詩人で文化勲章受章者の大岡信(おおおか・まこと)さんが、2017年4月5日、誤嚥性肺炎による呼吸不全のため静岡県三島市の病院で死去した。86歳。1931年静岡県三島町生まれ。父は歌人の大岡博。

 旧制沼津中学時代から詩の創作を始め、旧制一高を経て東京大学文学部国文学科在学中の1951年に、日野啓三らと同人誌「現代文学」を創刊。52年、雑誌「赤門文学」に発表した評論が中村真一郎の推奨で注目を集めた。
 卒業後は読売新聞社に入社し、外報部勤務のかたわら詩作を続け、154年に川崎洋や茨木のり子らの詩誌「櫂」に参加。55年に「現代詩試論」を刊行し、批評家として頭角を現す一方、56年に第一詩集「記憶と現在」を刊行。
 56年に飯島耕一らと「シュルレアリスム研究会」を結成、59年には清岡卓行、吉岡実らを加えて詩誌「鰐」を創刊。
 63年に新聞社を退社後は、明治大や東京芸術大で教壇に立つかたわら、幅広い創作活動を展開した。

 詩集に、「春 少女に」(1972年読売文学賞)「故郷の水へのメッセージ」(89年現代詩花椿賞)「地上楽園の午後」(93年詩歌文学館賞)など。
 評論集に「蕩児の家系」(1969年藤村記念歴程賞)、「紀貫之」(72年読売文学賞)、「詩人・菅原道真」(90年芸術選奨文部大臣賞)など。

 79年1月から朝日新聞で連載したコラム「折々のうた」は、休載をはさみながら2007年3月まで計6762回続いた人気コラムに。詩歌の魅力を広く読者に伝えた業績で1980年には菊池寛賞を受賞した。
 また、連歌や連句の伝統を踏まえながら詩を共同制作する「連詩」の創始し、海外の詩人らと長期にわたって共同創作を続け、欧米などで「Renshi」の言葉を広めた。

 日本現代詩人会会長、日本ペンクラブ会長を歴任し、1995年から日本芸術院会員。97年文化功労者、2003年文化勲章、04年には仏レジオン・ドヌール勲章オフィシエを受賞。

 妻は劇作家の深瀬サキ(本名・大岡かね子)さん。長男は東京経済大教授で芥川賞作家の大岡玲さん。

ラベル:大岡信
posted by 千木良 at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 如是我聞 | 更新情報をチェックする

2017年03月29日

【受賞】「マンガ大賞2017」に柳本光晴さん『響~小説家になる方法~』


 書店員を中心としたの各界の漫画好きが「今、一番友達に薦めたいマンガ」をコンセプトに、昨年発売された漫画の中で最も薦めたい作品を選出する「マンガ大賞2017」(マンガ大賞実行委員会)の授賞式が2017年3月28日、ニッポン放送本社ビル(東京都千代田区)で開かれ、柳本光晴さんの『響~小説家になる方法~』(小学館)が大賞に選ばれた。

 柳本さんは徳島市出身。受賞作は、「ビッグコミックスペリオール」で、2014年から連載中で、15歳の女子高生・鮎喰響(あゆくい・ひびき)が、強烈な個性と才能で周囲を振り回しながらも、小説家としてデビューしていく物語。

 2008年に創設された同賞は、漫画に詳しいニッポン放送の吉田尚記アナウンサーを発起人に創設され、今回で10回目。選考対象になるのは、2016年1月1日から12月31日までに単行本が出版された作品のうち、最大巻数が8巻までのマンガ作品。選考員は、1次選考に94人、2次選考に89名が参加した。



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 「マンガ大賞2017」最終結果

 大賞 柳本光晴『響 ~小説家になる方法~』(67pt)

 2位 岩本ナオ『金の国 水の国』(64pt)

 3位 九井諒子『ダンジョン飯』(63pt)

 4位 小林有吾・上野直彦『アオアシ』(60pt)

 5位 沙村広明『波よ聞いてくれ』(48pt)

 6位 出水ぽすか・白井カイウ『約束のネバーランド』(43pt)

 7位 堀尾省太『ゴールデンゴールド』(42pt)

 8位 藤本タツキ『ファイアパンチ』(37pt)

 9位 押切蓮介『ハイスコアガール』(33pt)

 10位 山本崇一朗『からかい上手の高木さん』(30pt)

 11位 高野ひと深『私の少年』(20pt)

 12位 東村アキコ『東京タラレバ娘』(18pt)

 13位 桑原太矩『空挺ドラゴンズ』(9pt)


posted by 千木良 at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 如是我聞 | 更新情報をチェックする