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![赤いくつ [?] by 角田 光代; 網中 いづる [−] by](https://img.bookmeter.com/book_image/SL120/0/0.png)
その赤いくつで、踊り続けろ。おまえが青ざめて、冷たくなるまで! ―― ムスメらに就寝前の読み聞かせ
読了日:07月03日 著者:

「天にとって――王は――私たちは一体、何なのです!?」 ―― 講談社X文庫ホワイトハート版既読につき再読。現時点での《完全版》最終作は、「魔性の子」と表裏のなす物語。消えた泰麒を捜すため動き出した各国の王と麒麟たちの前に開かるのは天の摂理。「十二国記」という世界のシステムを構築した小野主上の凄さに脱帽するしかありませんでした。戴国主が行方不明のままの完結に、新作として書き下ろされるはずの長編で続きが描かれることを心待ちにしたいと思います。 ―― 人は自らを救うしかない、ということなんだ
読了日:07月03日 著者:小野 不由美

トトン トトン トトン…… ―― ムスメらに就寝前の読み聞かせ
読了日:07月04日 著者:今江 祥智

「さては、おまえのお腹にはこどもがいるな?! 父親は誰だ? よくも私を騙したな!!!」 ―― KHM12。縦開き絵本。ムスメらに就寝前の読み聞かせ
読了日:07月05日 著者:内田也哉子 水口理恵子

このさかなたちは、はだかのままで生きている! このかたち、このすがたにはむだがない。 ―― ムスメらに就寝前の読み聞かせ
読了日:07月06日 著者:今江祥智 国松エリカ

はやく魔法がとけるといいですね。いつとけるかはわかりませんけれども。 ―― ムスメらに就寝前の読み聞かせ
読了日:07月08日 著者:町田 康

しょせん人間とて神様の複製――不完全な偽物じゃありませんか?(贋作王・バスティアーニ) | ジッポーにはね、使う人贈る人、ひとりひとりの思い入れがこもるんだ。 だから、数多くのデザインがあっていいんだよ。(梅雨晴れの日に…) |自分の職業に、誇りを持って打ち込んでいる人間ほど… この世でかえがたく美しいものはない……(メトロポリタンの一夜)
読了日:07月08日 著者:細野 不二彦

くぎ1ぽんで、おうさまにだしてもはずかしくない、うまいスープがつくれるとしり、おばあさんはこころのそこからよろこびました。 ―― ムスメらに就寝前の読み聞かせ
読了日:07月09日 著者:菱木 晃子 スズキ コージ

正々堂々と戦わなくちゃ。世の中って、そういうものよ。 ―― スタジオポノック第1回長編作品となる米林宏昌監督の同名映画の原作。原題は「THE LITTLE BROOMSTICK」。何の取り柄もない女の子が、「魔女の花」の力を受けて一夜限りの冒険を繰り広げる物語。「ハリー・ポッター」を想起させる(こちらの方が、はるか以前の作品ですが)魔法学校の描写や設定が楽しかったです。「魔法のほうき」の広告を紹介した「著者あとがき」も愉快でした。
読了日:07月09日 著者:メアリー・スチュアート

「ねずみ浄土に 猫さえ来ねば この世は極楽 やっしっし やっしっし」 ―― ムスメらに就寝前の読み聞かせ
読了日:07月10日 著者:株式会社フェリシモ

左のポケットにはチューインガムが入っています。 ―― ムスメらに就寝前の読み聞かせ
読了日:07月11日 著者:和田誠

わいの思い どおりのものを つくりよった!! あれでこそ 悪魔が人間に つくらせた 動物や!! …―… わいら悪魔は それをねごうとったん や!! 悪魔自身が つくったもんは神さん が つこうてくれん だから人間どもに じぶんからつくらせ たんや!! | 悪魔ノ 怪獣ッテ カッコヨク ナイ? 人間ガ信ジル神ニ 挑戦シテ 世界ヲ ホロボスタメニ生マレタ ブルンガ一世ョ!! ∥ 夏目房之介さんの解説によれば、手塚先生本人があとがきに“内容は支離滅裂”と書いたほどの手塚“最大のスランプ期”の一作。
読了日:07月12日 著者:手塚 治虫

官能作家による古事記の解説本。古事記の上中下つ巻を、現代っ子の秘書に語り聞かせる形式で簡潔に解説しているので、「違う。外国なんぞはいざ知らず、我が日の本の国に奴隷制度はない。天皇の御偉勲を思い、民が自主的に働いたのだ。だから天皇は貴く、日本は世界でいちばん優れた国なんだよ」っていう感じがイデオロギ的に無理でなければ、比較的分かりやすい内容です。残念ながら“官能作家”に惹かれて読むほどの性的表現は含まれていませんのでご注意を。底本は、武田祐吉先生の角川文庫版と倉野憲司先生の岩波文庫版とのこと。
読了日:07月13日 著者:睦月 影郎

縁見屋の娘は祟りつきや。せやさかい二十六の年に死ぬ。 ―― 非ミステリながら第15回『このミステリーがすごい!』大賞で優秀賞を受賞した時代小説。江戸時代の京を舞台に、口入屋「縁見屋」4代にわたる呪縛の元凶を解く伝奇もの。天明の大火を舞台にしたスペクタクルも充分に愉しめました。 ―― あなたの心にその想いがある限り、私はその道を辿ってあなたの許へ戻れます。
読了日:07月15日 著者:三好 昌子

わたしね 幸せって 寂しくないこと だと思うの(獬―Xie―) ∥ 浅田次郎でミステリー??と思ったら、やはりというべきかファンタジー色の強い人情噺でした。橋本多佳子さん作画「月のしずく」、安武わたるさん作画「見知らぬ妻へ」「ふくちゃんのジャック・ナイフ」、篠崎佳久子さん作画「獬―Xie―」「うらぼんえ」、わたなべまさこさん作画「うたかた」、つじいもとこさん作画「金の鎖」、JETさん作画「花や今宵」の8編を収録
読了日:07月16日 著者:浅田 次郎,橋本 多佳子,安武 わたる,篠崎 佳久子,わたなべ まさこ,つじい もとこ,JET

我々は終わりゆく巨大な世界、ヨーロッパにいるのだ。歴史のきまぐれに翻弄され、神々の黄昏の時に居合わせたに過ぎない。終末を告げる喇叭の音がいまにも聞こえるようだ ―― クリスマス前日の“リビング・チェス大会”、嵐の前の静けさと言うべき平穏な冬の一日を描く、シリーズ第4短編集。グレヴィールの初恋やヴィクトリカの出生など、それぞれの“秘密”が明かされ、物語はいよいよ「2度目の嵐」へ。
読了日:07月17日 著者:桜庭 一樹

小さな頭に膨大な知識と無限の好奇心をつめこんだ彼女は、常にその高性能の脳を使う機会を欲している。 ―― 日本内科学会認定医の著者による、地域総合病院の統括診断部を舞台にしたメディカル・ミステリー。博覧強記の診断医・女医の天久鷹央を探偵役に据え、素人にも予測しやすい症例を中心としたライトなキャラミステリで読み易かったです。シリーズ第1作なので、なぜ"鷹央"なのかとか、ワトソン役の小鳥遊優(♂)が外科から内科に移った訳とか、謎を散りばめたままの終了で、次巻以降も読みたくなる作品でした。
読了日:07月20日 著者:知念 実希人

人間と、それを取り巻く社会の仕組みのいっさいが不条理の反復、交錯である ―― 決定版の第2巻。兎忠こと木村忠吾が事件を手繰りよせる「谷中・いろは茶屋」「お雪の乳房」や、実在の盗賊をモデルとした「妖盗葵小僧」のほか、「蛇の目」「女掏摸お富」「密偵」「埋蔵金千両」の計7篇を収録。 ―― 「人間という生きものは、悪いことをしながら善いこともするし、人にきらわれることをしながら、いつもいつも人に好かれたいとおもっている……」
読了日:07月21日 著者:池波 正太郎

大学でも教鞭を取る芸人サンキュータツオさんが、国語辞書収集家として著した辞書ガイド。巻頭のオススメ辞書占いによれば、オイラにぴったりの一冊は『新潮現代国語辞典』になるようだ。メディアでの著者の話芸としての辞書語りが面白かったので期待していたのだが、文章に起こすとそれ程でも、な内容に感じてしまいました。とはいえ著者の辞書愛は伝わってきます。オススメとして紹介されている辞書としては、『ベネッセ表現読解国語辞典』が「欲しい!」と思える一冊でした。
読了日:07月23日 著者:サンキュータツオ

古事記・日本書紀12編のほか各地の神話・風土記が8編、アイヌの神話6編を収録。巻末には神様紹介と用語解説も掲載。ムスメらに就寝前の読み聞かせ。
読了日:07月24日 著者:

桜の森の満開の下の 秘密は誰にも 分かりません あるいは 「孤独」というもので あったかもしれません(桜の森の満開の下) | い…いい…? ……耳男…… 好きなものは 呪うか殺すか争うか しなければならない のよ……(夜長姫と耳男)
読了日:07月28日 著者:坂口 安吾,萩原 玲二,タナカ コージ

あなたが優しくって、私じゃないだれかが、それに気がついてくださるの、すごく幸せです。あなたは人が好きな、優しい方だから ―― 「百鬼夜行」公式シェアード・ワールド〈薔薇十字叢書〉刊行7冊目。6冊目の読了。ほのぼのとした日常を描く"同人本"。内容紹介では「短編ミステリ集」となっていますが、非ミステリです。物語進行上のアイテムとなる「ようかい和菓子」をもう少し活かして、多少なりとも日常系の謎解きがあると良かったのですがね。5種類の「ようかい和菓子」のレシピも掲載されています。
読了日:07月28日 著者:葵居 ゆゆ,双葉 はづき

集めたコレクションは、単に今、預かっているだけ、僕のものであって僕のものでなし。 ―― 本棚探偵シリーズ第4弾は、完結!?かもの「最後の挨拶」。「ゴジラ対キングギドラ」に始まる、日下邸恒例の年末大片付けは相変わらずの面白さ。積読本が千冊を超えた程度で悩む己の小ささを感じると共に、まだまだ買っても大丈夫という安心感を与えてくれます。第68回日本推理作家協会賞受賞で有終の美といわず、続巻として『事件簿』があることを期待したいですね。
読了日:07月29日 著者:喜国 雅彦
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