2020年02月15日

水底の棘 法医昆虫学捜査官(川瀬七緒)

マスコミはすぐに若者を離れさせたがるんですよ。マイホーム離れ、結婚離れ、外食離れ、正社員離れ、恋愛離れ。じゃあ彼らは何に近づいてるんだって話になりますけど (p80)
人間は虫がいなければ生きられないんですよ。彼らが担っている役割りは、わたしたちの生に直結している。法医学者が蚊帳の外に置かれているとすれば、それは人が万能だという驕りの表れです (p178)
自分が思う限界点は限界じゃない。余裕で越えられるハードルを置いて、無意識に保険をかけてるだけなんだよ。 (p338)
 法医昆虫学捜査官シリーズ第3弾は、純粋なフェアダニット。警察の地道な捜査と、赤堀先生の調査研究が最終的に一点に収束していく過程のスリリングさで、一気読みでした。ハエの孵化と塩分濃度など、今回もムシの蘊蓄が豊富です。


【関連作品紹介】
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2020年02月08日

掟上今日子の推薦文(西尾維新)

才能ってのは、より高度な努力をすることができる、資格みたいなもんなんだってよ (p57)
嘘をつく能力の高さよりも、ついた嘘を忘れない能力よりも、嘘をついても許される能力の高さのほうが、むしろ特筆すべきかもしれない。 (p413)
 眠ると記憶がリセットされる探偵・掟上今日子を主人公とした「忘却探偵」シリーズ2作目。ドラマ視聴済みのためネタ割れでの読書のはずが、いきなりの語り部変更に驚く。というわけで厄介さんは登場しません。著者らしい独特の言い回しとテンポの良さが、かなり抑えられいるという印象でした。


【関連作品紹介】
ラベル:西尾維新
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2020年02月01日

遺跡発掘師は笑わない 君の街の宝物(桑原水菜)

寄せられた想いに触れた瞬間、物はただの物ではなくなる。(p44)「君の街の宝物」
愛情ってやつは、出し惜しみしてたら、あっというまに年月なんか過ぎちまう。(p91)「フタバスズキリュウに会う日」
 シリーズ8冊目は、主人公たちの日常や無量と忍の少年時代を描く短篇集。「君の街の宝物」「フタバスズキリュウに会う日」「夢で受けとめて」「決戦はヒストリーツアーで」の4篇収録。無量らの少年時代を描く「フタバスズキリュウ~」は、本編を踏まえると辛い話なのだが、全体に優しい読み応えでした。


ラベル:桑原水菜
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