2020年05月04日

虚構推理 スリーピング・マーダー(城平京)

知恵は人の罪であり、徳でもある。それを娯楽にしたのがミステリだよ。それ以上かそれ以下かは読む人次第だな (p34)
成功体験は時に人を害します。それで自滅もします。だから過去を正すことは必要なのです (p211)

 虚構推理3冊目は、大富豪による23年前の妻殺しをメインとする連作短篇形式の長篇作。キャラ読みとしてはヒロイン岩永琴子の高校時代が窺い知れる一作です。


【関連作品紹介】
ラベル:城平京
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2020年04月30日

幹事のアッコちゃん(柚木麻子)

この格差社会で唯一の平等が誰にでも二十四時間が割り振られているってことだもの。タイムイズマネー、時間には何よりも敬意を払うべし! (p131)
 (ケイコのアッコちゃん)
仕事にキリのいいところなんてないの。自分で切り上げないかぎり、終わりなんて永遠に来ないんだから。 (p133)
 (ケイコのアッコちゃん)
今ないものではなく、今あるものを工夫する。どうにもならないことがあるなら、まずどうにかなりそうなことから充実させる。 (p218)
 (祭りとアッコちゃん)

 読めば明日を頑張る元気が湧く人気シリーズ第三弾。4話収録の短編集。
 結局このシリーズの主人公は、“アッコさん”こと黒川敦子女史というよりも“永遠の部下”澤田三智子のほうだったかな。というわけで、三智子の成長を見届けてひとまず終幕。 
幹事のアッコちゃん

幹事のアッコちゃん

  • 作者:柚木 麻子
  • 出版社:双葉社
  • 発売日: 2019年09月12日

【関連作品紹介】
ラベル:柚木麻子
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2020年04月28日

屍人荘の殺人(今村昌弘)

たったの一時間半で世界が一変したのだ。 (p128)
これはね、葉村君。体質なんだよ。危険で奇怪な事件にばかり引き寄せられるという、呪いにも似た私の体質。 (p241)

 全くもって「想像だにしなかった事態」の衝撃と昂揚感とで一気読みでした。〈現実にはないもの〉が生み出すクローズド・サークルに、ワトソン役を語り部に2人の名探偵を配し、ミステリ談義を織り込むメタ感と、内容てんこ盛りです。
 第27回鮎川哲也賞、「このミス!」「週刊文春」「本格ミステリ」の各ミステリランキング1位、第18回本格ミステリ大賞受賞の著者デビュー作。
屍人荘の殺人

屍人荘の殺人

  • 作者:今村 昌弘
  • 出版社:東京創元社
  • 発売日: 2019年09月11日

【関連作品紹介】
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