2017年04月24日

遺跡発掘師は笑わない 悪路王の右手(桑原水菜)


こんな時だからこそ、長い時間の中での今を、ちゃんと見る人間が必要なんじゃないのか (p38)

遺跡発掘する意味だとか、過去を調べるのは、生活の立て直しを後回しにしてまでやることなんだろうか (p124)

「あれは……嘲笑ってる。ひたすら嘲笑ってるんだ」 (p164)

怨念を持つ鬼を供養して、その鬼の絶大なる力をもって、領土を守る……。私たちの先祖は、ずっとそうやって自分たちの暮らしを守ってきたの。 (p213)

よせよ。自分を鉄砲玉にして滅ぶ罪なんかありゃしないんだから (p221)

 若き天才発掘師・西原無量を主人公とするシリーズ4冊目。舞台は震災復興中の東北・岩手。復興に伴う発掘調査のジレンマへの言及は大変意義深く感じました。
 物語としては、阿弖流為や悪路王など蝦夷と桓武天皇・坂上田村麻呂の征夷や奥州藤原氏といった東北の歴史を扱い、謎が謎のまま、完結せずに次巻「悪路王の左手」に続くようです。



posted by 千木良 at 23:00
"遺跡発掘師は笑わない 悪路王の右手(桑原水菜)"へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。